2010年03月13日 19:39

名古屋グランパスVS川崎フロンターレ

カテゴリ:試合結果
名古屋グランパスVS川崎フロンターレ
の結果は、2-3でフロンターレの勝ち。

デリケートな審判ジャッジからのセットプレーと、チョンテセにやられました。
今日は終始、審判の厳しい判定が見られましたね。
すぐにファールを取っていました。

両チームの選手や監督たちも、そのことをものすごく感じとっていた様に見えました。
そして、選手たちもそれに対応するように、うまくファールをもらうようになっていましたね。


ゲームの展開ですが、立ち上がりわずか3分に闘莉王のファールからのセットプレーで1点を取られてしまいました。
開始直後から、ごちゃごちゃした落ち着かない展開でしたね。

お互い、攻め合いの様相を呈していました。
そして開始6分には金崎が1点取り返してくれました!
寝転びながらのシュートは、実は絶妙なコースでしたね。

ゴール右に張ったキーパーの左に打ち込まれたシュートは、ディフェンダー2人の間を低い弾道で飛び、ゴール左に打ち込まれました。(この場合の“左”とは、ゴール裏から見てです。つまりキーパー川島の背中側から見てです。)

いいところですぐに取り返したので、イヤなムードにならずにすみました。



今日の試合で、まず挙げておかなければならないポイントは、玉田の調子の良さだと思います。
とてもいいですね!日本代表FW、玉田は!

前の試合も、かなり調子が良く、点も取っていました。
今日の試合も、終始とてもいい動きでした。

途中交代まで、素晴らしいキープとクロスをやっていました。
変わってしまったのが残念に思えるくらいでした。

今日の試合はセットプレーの不幸から2失点をしてしまったわけですが、フィールドでのせめぎ合いは、終始、玉田が光っていました。


続いて印象に残っているのは、ブルザノビッチ。
「ついにブルゾが覚醒したのでは!?」と思わせる様なプレーが続出です。
交代で入った直後から素晴らしいキープ力を発揮。

そして、コーナーキックが多かったため、ブルザノヴィッチが蹴るシーンが多かったわけですが、そのキックの精度が素晴らし過ぎる・・・。

ブルゾのコーナーキックは、強力な武器かもです。
小川佳純のよりいいかも。

ブルゾが入ってから、名古屋の独壇場でしたね。
いつ点が入ってもおかしくない様な、完全に押せ押せの展開でした。

とたんに良くなった要因として、小川が右サイドバックに入ったことが挙げられると思います。
ブルザノビッチは、田中隼磨と交代したのです。

それを知った時、
「あれ?右サイドバックの田中隼磨と攻撃的MFのブルゾを交代?」
と、一瞬ビックリしました。

そして、「3バックにするのか?」と思いました。
しかし、実際には4バック。

攻撃的MFで、いつも前にいる小川佳純が右サイドバックに移動。
ほんと、珍しいですね。小川がディフェンダーなんて。

解説者の元日本代表、福西崇史も「珍しいですね」とコメントしていました。

そしてこれがなんと、ストイコビッチ監督の素晴らしい采配でした!
完全に采配がハマって、右サイドでしっかりビルドアップできるようになり、あとは押せ押せムード。

小川は、ゴール前のピンチもしのいでいました。
小川の右サイドバックってかなりいいかも。。。
それができるのも、選手層が厚くなって、ブルゾが台頭してきたからなんでしょうね。

この布陣は、ぜひもう一度見たいです!
田中隼磨からは精度の高いロングフィードは無いですからね。



あと記憶に残っているのは、ケネディの鬼の“素早い前向き(反転)”です。
阿部からころがされた早くて長いパスを受けて、ポストプレーをすると思いきや、軽いタッチでボールをうまく流して、突然前を向いたプレーです。

それが何度もありました。
あの切り返しは素晴らしかったです。うまくラストパスを出して、決定的になりそうでした。
誰も後ろから走り込んでいなくてゴールには繋がりませんでしたが。

今日のケネディーは、質の高いポストプレーを連発していたと思います。
ケネディーに合わせるボールがあまり飛んでこなかったので、頭で競り勝つ場面はいつもよりは少なかった気がします。
闘莉王や金崎がいて迫力が増したので、ケネディーが唯一神という感じではなかったというだけかな。



今日は阿部ちゃんのクロスからのビルドアップが少なかったです。
玉田圭司、金崎夢生の足元での展開が素晴らしかったからでしょうかね。
それはそれで良かったと思います。

阿部翔平の攻め上がりはいつもどおり積極的かつ、タイミングが良く、そしてファールをよくもらっていました。
今日は阿部ちゃんの頑張りでとったフリーキックが結構多かったです。
相手ディフェンダー菊地光将の股を抜き去って、フリーキックを得たりしていました。

菊地はかわいそうだけどそのシーンで、そのまま足首を痛めて途中交代してしまいました。
“ケネディーキラー”の菊地がいなくなったことで、先のケネディーの“素早い前向き反転”が見られるようになったのかも知れません。



吉村圭司とダニルソンですが、前回の試合と同様に前半は吉村が、後半にダニルソンが途中交代で入れ替わっていました。
この入れ替えはとてもバランスが良いと思います。

吉村をずっと使いたいところですが、やはり、前がかりのMFの中にあって負担の大きいボランチは、交代で使いまわすのがよいですね。
ピクシーの素晴らしい采配だと思います。
ダニルソンは足が速くて強くて、献身的な動きをするので、後半の投入は、相手にとってはきついはずです。
それでいて重いロングシュートを持っているので、今日の様に先制されて追いかける展開では、一つの武器になると思います。

ダニルソンはもう少し、パスの精度を高めた方がよいと思いました。
ボールを奪った後、焦って前方へ蹴りあげてしまうのが多かった気がします。
連携が深まってくるのを待ちましょう。



最後、玉田に代って巻が登場しましたね。
玉田も良かったんですけどね。
思わず「あ~あ、玉田がさがっちゃうんだ。」
と私はため息を漏らしてしまったほど、今日も玉田は良かったです。



今日のマギヌンは、ボールを取られるシーンが何度かあったと思います。
特にボールをパスで受け取った直後です。
稲本に狙われるなどして奪われていました。

でも、マギヌンは今日、1点をもぎ取ってくれました!
耳が大きいのとあのルックスなので、チームメイトから「お地蔵さん」を呼ばれているらしく、今日のパフォーマンスはお地蔵さんのポーズでした。(笑)

グランパスには神様がいっぱいいますね。。


とにかく今日は残念な結果となってしまいましたが、玉田圭司、金崎夢生の好調ぶりや、ブルザノヴィッチ、ダニルソンの台頭、小川の右サイドバックというオプションの発見などがあって、面白い展開でした。

今日は審判のデリケートなジャッジに多きく影響される試合となりましたが、チームとしてはこのままの状態を続けて行けばよいのではないでしょうか。

引き続き、応援していきましょう!
今年は絶対に優勝です!

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Posted by Rito │コメント(2)

2010年03月07日 18:24

ガンバ大阪VS名古屋グランパス

カテゴリ:試合結果
ガンバ大阪VS名古屋グランパス
の結果は、2-1でグランパスの勝ち!

いやー、金崎が凄かった。
敵陣へ切れ込む、切れ込む。





先制点は玉田の動き。
2点目は金崎の動き。

この2つで取りました。

玉田が、日本代表のバーレーン戦で出場時間が短く、悔しい思いをしていたそうですが、その悔しさを爆発させてくれましたね!
天才肌の玉田のモチベーションが高いと、こんなにも相手にとって怖い選手になるんですね。

玉田はもともとが高いパフォーマンスを期待されているので、その期待を上回らなければ評価されにくい気がしますが、今回の試合はエースの仕事をしてくれました。
嬉しいですね。


それにしても、金崎は凄いですね。
敵をかき乱しまくっていました。
実際、2点とも、金崎が大きな仕事をしています。

ケネディー、マギヌン、小川、玉田などの素晴らしい技術と力を持った選手がいる中で、彼の様な「起爆剤」的な動きをしてくれる存在がいると、素晴らしいことが起こりますね。



さて。
今試合の闘莉王ですが、素晴らしかったと思います。
上がることなく、守備に徹していた様です。

大事な試合であることを認識してか、
あるいは、前線の攻撃の迫力が十分であると判断したのか、
守備に力を入れてくれた様です。

で、前線へのフィードは、流石、日本代表を長く背負っているだけあって、非常にうまいですね。。
間違いなく吉田麻也以上ですね。
麻也も良かったけど。

ストイコビッチ監督が、
「彼(闘莉王)については、何も心配していません。」
と言っているだけあって、なるほど、素晴らしいプレーですね。



吉村圭司は、最近、大事な試合で先発が多い気がします。
安定感がありますね。


今試合で、小川の良さを再認識しました。
彼の良さは、周りを活かすことなのかな、と思いました。

このブログの前回の記事で、「思い切りよく突破せよ!」と、小川に注文をつけたのですが、何も「突破」でなくとも、精度の高いクロスや絶妙なスルーパスをすれば良いですね。

今試合を見ていて、そう思いました。
立ち上がり1分弱で、いきなり、小川からケネディーへの素晴らしいクロス。
あれは惜しかった。

小川のクロスは完ぺきでした。後はケネディーの頭の角度だけ。
後ろから飛んでくる玉なので、あれを決めるのは相当難しいとは思いますが。
とにかく素晴らしいクロスでした。

あと、積極的なミドルシュートや、
左サイドでの迫力十分の切れ込みを見せてくれました。

小川佳純の良さがしっかり出ていましたね。
2点目の金崎へのスルーパスも絶妙でした。
遠藤保仁を翻弄しましたね。


田中隼磨や阿部翔平ちゃんもしっかり上下動を繰り返していました。
玉田、金崎、小川、玉田、マギヌン、ケネディーと、何が起こるか分からない布陣に、彼らが攻撃参加することで、より厚みのある攻撃になっていました。

ガンバ大阪としては、まったくパターンの読めない展開だったはずです。
対策が絞り込めませんよね。

1.ケネディーへのふんわりボール。
2.金崎の切れ込み突破
3.マギヌンのアクセントを付けるパス
4.小川の遠近両方のパス
5.玉田の脅威的ドリブル

これらに加えて意表を突き続ける連携プレー。

ガンバはこれではどうしようもありませんね。

ただ、ガンバの二川のミドルシュートは、素晴らしかったです。
しっかり枠ギリギリのところに飛んで行きます。

なるほど、ガンバの10番を背負っているだけあります。
あのシュートだけは本当に怖いです。
一瞬の隙を突いて、あの精度のシュートを打ってくるのですから、脅威です。



ともかく、強豪のガンバ大阪に開幕第一戦で、しかもアウェイで勝てて良かったですね。
ついに天皇杯のリベンジを果たしました。

指揮官のストイコビッチ監督が試合前に、
「勝利してトヨタの豊田章男社長を勇気づける」
と公言し、その約束をきっちりと果たしたことが素晴らしいと思います。

有言実行。
素晴らしい監督です。

試合直後、豊田章男社長から電話があったそうですね。
豊田章男社長とストイコビッチ監督とは、今まさに、固い絆で結ばれています。

ストイコビッチ監督は、素晴らしい人格を持った名監督です。

2010年、補強は大成功!
強豪ガンバに勝利!
グランパスはきっと優勝します!
私たちも、がっちり応援していきましょう!!!

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Posted by Rito │コメント(0)

2010年03月01日 04:44

FC岐阜VS名古屋グランパス

カテゴリ:試合結果
昨日のFC岐阜対名古屋グランパスの試合「名岐ダービー」について。


金崎夢生がとても良かったです。
うまいですね。

金崎選手のことはあまりよく知らなかったのですが、
指宿キャンプの時の清水エスパルスとの戦いでも光っていました。

ここ2カ月間見ていて、背番号10番の小川佳純よりうまいと思いました。

金崎はスタメン固定が確定的です。

私は小川が好きで、頑張ってもらいたいと思っていますが、
現時点では、やはり日本代表の金崎夢生の方が明らかに技術や突破力が上だと思います。

↓こちらの「8:59」のところから再生して下さい。


この、“ちょこっと触れるだけのワンタッチ”で相手ディフェンダーをかわす能力は注目です。
“最低限の動作”で、ボールをコントロールしているところを何度も見てみて下さい。

相手の胴体と金崎の胴体との距離が非常に近くなって、
やや接触し、金崎が相手を手で振り払って通過していますね。

この「体の近さ」は、とても大事なポイントです。
メッシなど、ずば抜けたドリブル突破の能力を持つ選手は皆、
この様な感じで、「相手の体にかなり接近」して抜いていきます。

この体と体の“近さ”は、
「相手がファールで潰すことが出来る距離」
でもあります。

ドリブル突破ができる選手は、このぎりぎりの“体同士の距離”を体で認識していて、そこで勝負をしているわけですね。
玉田圭司もこの能力が高いです。

ちなみに杉本恵太の突破は、これとはやや質が異なるものです。
杉本恵太は、このワンタッチの強さがやや強めです。
そして、一瞬の爆発的なスピードアップ、つまりは力技で相手を抜いていることは、皆さんご存じの通りかと思います。
これはこれで、相手にとって脅威です。

よく観察してみて下さい。
金崎夢生と杉本恵太の、相手を抜く瞬間の“タッチの強さ”、
つまりは、“ボールの動く距離”を。



さて。
この金崎の出現で、
小川自身も痛烈に危機感を覚えているはずです。

小川も本来は突破力が十分にあるんです。
しかし、彼は今、「攻めていない」。突破についてチャレンジしていない。

何となくそんな気がします。

「味方にパスをする」という安全策がやや多くなっているのかも知れません。

もっと突破を試みてもいいはず。
遠くからゴールにボールを蹴り込んでもいいはず。
自分自身の力を信じていいはず。

自分を信じて、突破をして、痛い目を見て、
自分を磨いて欲しい!

そして小川にはそれができる。
今までと同じ様に。
彼は何をすれば自分の能力を高められるかを知っている。

今まで同じ様に、1日1日を大切にすればよいのだ。

頑張れ小川!
これは小川がプロになって初めて味わうタイプの試練かも知れません。

これは、彼にとって非常に「良い試練」なのです。
小川に「ポジション争い」がもたらされたのです。

今の小川には、
「まあ、スタメンとして間違いなく試合に出れるだろう。」
という安易な感情は既に彼の頭にはありません。

金崎がいるからです。
そしてブルゾらが台頭してくるからです。

ずば抜けて身体能力が高いダニルソンがボランチに入り、
今後、中村直志や吉村圭司の前線での活躍が増えてくる。

そしてもともとマギヌンは外せない選手だ。
金崎とマギヌンは息がぴったりと来ている。

金崎、マギヌンが固定されているとなると、
ポジション争いは“し烈”を究める。


ここで、山口慶くんがなぜ放出されてしまったかを考えてみよう。
山口慶はとても良い選手だ。安定感がある。
守備もうまい。ポジション取りもいい。

でも、ストイコビッチ監督は、山口慶を放出した。

なぜか?

私が考えるに山口慶は、対戦相手にとって「危険ではない」からだ。
「意外性」がない。

敵にとっては、殆んど想定内の動きをしてくれる選手なのかも知れない。
意外なプレーをすることが殆んどないので、相手にとって「あまり怖くない選手」なのだ。

「相手の想定内の動き」を正確に行い続けるプレイヤーと、
成功率が低くても、常に「相手の予想もつかないプレー」をするプレイヤーとでは、
はたして、どちらを敵は嫌がるだろうか?

明らかに後者の「相手の予想もつかないプレー」をするプレイヤーだろう。

金崎夢生は「相手の予想もつかないプレー」をするプレイヤーだ。
そして、「前へ前へ」と切れ込んでくる。

金崎は敵にとって、「危険」なのだ。

一方の山口慶はそれなりにうまい。だが「危険」ではない。

小川よ。「危険」であれ。
「名古屋で最も危険なプレイヤーたれ!」
名古屋の10番はお前だ!

自分を信じ、
そして守備の選手たちを信じて、
ゴールに向かって突き進んで欲しい。

↓「0:30」のところから再生して、小川のこの突破を見て下さい。


私はこのプレーによって、小川に魅了されました。
失敗してもいいから、小川にはこういった突破をもっとチャレンジして欲しい。




そして小川にもう一つ注文だ。
選手層が厚くなった今、一試合、一試合、全力でプレーしてみてくれ!

その試合で倒れるくらいまで、走り込んでくれ!
大丈夫だ。倒れはせん。

死ぬ気で走ってくれ!
大丈夫だ。死にはせん。


田中隼磨も、中村直志も、これまでのプロ生活で、
一貫して献身的に走ることで高い心肺能力を獲得したのだと思う。

ダニルソンも、コロンビアのビッグクラブ、インディペンディエンテ・メデジンで、
レギュラーを獲得するため、そしてレギュラーを維持するために、
常に必死で走り続けてきた。


ゴールに向かって走れ!小川!
頑張れ!小川佳純!




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Posted by Rito │コメント(0)