2018年06月07日 07:54

名古屋グランパス vs 奈良クラブ

カテゴリ:試合結果
 
天皇杯、名古屋グランパス vs 奈良クラブの試合結果は、1-1からのPK戦4-5で奈良クラブの勝ち。

今の名古屋グランパス、J3の更に格下のJFLのチームに負けてしまうのか・・・。

ここまで弱くなっているとは・・・。

PK戦の動画が上がっていましたのでご紹介します。

佐藤寿人とワシントンが外してしまった様です。

↓↓↓







怒りにまかせて愚痴りたくなる・・・。

がしかし、何か光明がないかと、探していたら、
↓こんな記事がありました。

中村憲剛選手の風間評。

「少し時間が掛かるだろうな」と感じていた、とのこと。

「個人の技術を上げる」ということを柱にするサッカー。

上記の記事を読んでいて、風間サッカーは「戦術なし」という印象を受けました。


結果が出るまでに時間がかかる風間サッカー。

もし風間さんが、「個人の技術が低いうちは戦術でカバーする」というのを真剣に考えていたならば、今の状況はもう少し違ったものになっていたんでしょうね。

ジョーがいて、シャビエルがいて、和泉竜司がいて、玉田圭司がいて・・・。

青木亮太もうまい。秋山陽介もうまい。長谷川アーリアジャスールも元日本代表。

佐藤寿人にしたって、裏へ走る技術は日本最高レベルでかつ、経験がある。元日本代表。

決定力と言えばジョー。
昨年のブラジルの得点王&MVPですからね。
これ以上の選手の獲得は考えにくい。素晴らしい選手。

ウマい選手はある程度揃っているはず。

なのに結果が最悪ということは、戦術がダメ過ぎるということなんだろうと思います。

今は、もっと戦術を大事にして欲しいものです。

風間監督の弱点は「戦術」。という気がします。

技術に頼るあまり、「戦術」の勉強をあまりしてこなかったのかな、と想像しています。

「戦術」を駆使することで勝利する、という経験が無いと、「戦術」を大事にすることは難しいのかも知れません。



ここからは私自身の経験のお話しで恐縮ですが、
私自身も、
「戦術」を駆使することで勝利する
という経験をしたことがあります。

サッカーではなく、バドミントンで。
私は学生時代にバドミントンにおいて、東海地区でシングルスで優勝した経験があります。

技巧派というか、技術だけで勝ち上がるタイプでした。
風間監督と同様、技術志向の考えがあったと思います。
要するに、技術的にウマい奴が勝つ、と。
(まあそれはある程度の真実ではありますけど。)

でもって、社会人になってから母校でコーチ・監督をした経験がありまして、そこで、

技術的に下手な選手が、技術的にうまい選手に勝った、

という経験をしたことがありました。

技術が劣っていても、「戦術」を駆使して勝った、勝たせた、という経験です。

その年の大会の優勝候補を、新人が破る、というものでした。

ジャイアントキリングに成功した、ということになります。
それはたまたまではなく、意図して、計画して、頭でもって考えて、理論的に絞りだした、必然的な結果だと思える試合内容でした。

誰が見ても大会で最も強かろう相手に、新人のザコキャラが勝った。

しかもその新人は、テニス部出身であり、バドミントン未経験者
来たシャトルをラケットに当ててしっかり打ち返すことだけをできる、という感じでした。

相手選手の技術力は最高、パワーレベルも最高、身長も高い、持久力も高い、経験も実績もある、自信もある。
試合相手は正に全部持ちの優勝候補。

とは言え、


相手が自分より強くても勝つ。
相手が自分より強くても勝てる。

これを実現するのが戦術。

もちろん、技術レベルが天と地ほどの差であれば戦術で勝つのは難しいのですが、こちらの技術力がやや下の場合であれば、戦術によって勝ちに持ち込むことが大いにあります。



で、そんな最強戦士に新人選手がどうやって勝ったかと言いますと、実にシンプル。

「体力勝負に持ち込め」

です。

「どこに来た球も、ただひたすら、コートの後ろへとシャトルを飛ばせ」

というたった一つのシンプルな戦術。
これにより、最強選手に勝ちました。

この戦術により、技術力最高、パワーレベル最高、持久力最高の選手は、新人選手に負けました。

接戦ではありましたけどね。


ちなみにこの大会は、高専大会という大会でして、1年生(16歳)から5年生(20歳)までがいます。
対戦相手は5年生の優勝候補。こちらは1年生の新人でした。

つまり、5年間、技術と体力を鍛えあげた最強選手が、部活に入って4カ月の新人選手に負けてしまったんですね。

コートの最後尾にシャトルを打つ、というショットのことを、バドミントンではハイクリアーショットと言います。

コーチ(私)が新人選手に語った戦術は、

「全部、ハイクリアーで返せ。」

だったわけです。これだけ。シンプルな戦術。

風間監督と同様、「技術肌・技術推し」であった私は、
相手選手の技術レベル&体力レベルと、こちらの選手の技術レベル&体力レベルの違いを良く認識していました。

まず勝てない相手である、と。

その上で勝てる戦術を真剣に考えたんです。

行った戦術は↓こんな感じ。

後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 後ろ → 突然、前に打つ!

という戦術。

1.くどいほどコートの最後尾に打ち続けて、相手をコートの後方に押し込み続ける。

2.すると、相手選手が「どうせまた後ろに打つんだろ」と考え、コートエンド付近で足が止まる。つまり、毎度コートの真ん中に戻るのがセオリーだが、それをサボる。

3.相手をコートの後ろに釘付けにしたところで、手薄になったコート前(ネット際)に打つ。

という理屈(戦術)です。


ただ、実はハイクリアーというショットは、最も打つ側の体力を奪うショットです。
こちらのコートの一番後ろ(すみっこ)から、相手のコートの一番後ろ(すみっこ)までが最も長距離ですので、それをひたすら打ち続けるハイクリアーは、とても疲れます。

3分間、ハイクリアー合戦をやろうものなら、互いにヘトヘト・・・。

ハイクリアー合戦は、もはや根性勝負。

こうなると、技術もへったくれもありません。
相手の技術力が完全に無力化するんですね。
身長も関係ない。経験も関係ない。自信も無くて良し。

どんなに相手が強かろうが、どんなにこちらが弱かろうが、「体力だけ」がモノをいう試合。

実際この試合は、体力勝負(≒根性勝負)の、ものすごい白熱する試合となりました。

優勝候補が、ザコキャラ相手に初戦でヘトヘトになりながらやり合う姿。

誰が見ても分かりやすい根性合戦。
互いのチームメートによる全力の応援・声援。

見ていて面白かったです。
手に汗握る白熱の試合。

「ガンバレーーー!!!!立てーーー!!!」



結果としてその新人選手はこの試合に勝利することができました。
完全に思惑通りの試合運び。

相手の優勝候補選手は、残る4試合をやることなく、初戦敗退。
そしてこちらの新人選手も、
この試合で力を使い切っていたので、次戦で敗退。
これも織り込み積みです。


コーチRito「相手は初戦なのでお前をナメ切ってる。優勝候補というものは、初戦とかザコキャラ相手での体力消耗を嫌う傾向にある。ラクして勝ちたいと思うもの。なので絶対に足が止まる。一方、お前はどうせこの試合で負ける運命。ならば、この1試合で全力を使い切ろうじゃないか。お前が全てのショットをひたすら後方に打ち続ければ、相手は絶対にコートの後方で足が止まる。そこで前に打て。相手は後ろに突っ立っていればいいのでラク。お前の方は体力消耗が激しいぞ。覚悟しろ。」

新人選手「分かりました。」


こちらは相手選手の考えることも、行動も、打ってくるシャトルのコースも、全てお見通し。
完全に見通していました。

後はそれに応じる形で、自分達の闘い方・戦術を守り通すだけでした。

何とか勝利をもぎ取ったので、私たち弱者が選択した戦術は理にかなっていて、結果が伴ったということになります。


これはたった一つの試合ではあり、小さな経験ですが、私にとってものすごく大事な成功体験です。

相手の技術力を完全に無力化する戦術がある、ということを初めてちゃんと認識し、腑に落とした試合となりました。

戦術の選択により、これ程までに結果が変わるものなのか、と。


ちなみに、

「優勝候補が新人に負ける(あるいは、負けそうになる)」

というのは、実は私自身がかつて優勝候補だった時に味わった苦い経験でもありました。

ある大会で優勝候補だった私。
その私が大会の初戦で新人のザコキャラに負けそうになる、という苦い経験。

相手が執ってきた戦術は正にこれ。体力勝負に持ち込む、という戦術。

技巧派であり持久力も持っていながらも私は、この戦いでかなり苦戦を強いられました。

相手よりも、技術的、体力的、知能的に強ければ必ず勝つ、という思考しか無かったと思います。

そんな中、自分がこの辛酸をなめたからこそ、その苦い経験を次に活かすことができたと思っています。


風間監督はかつて技術肌・天才肌の選手であり、監督となってもそれをとても重視されていることが見て取れます。
技術力は決して裏切らないのは確かだし、技術力が最後には全ての問題を解決してくれることも、私はバドミントン選手ながらも分かります。

風間監督が技術の基礎・基本を繰り返させることの重要性は、深く理解しているつもりです。

しかし、長い人生の中のある時期に、「技術をこんなに高めたのにザコキャラに負けてしまった」という痛い経験をすることがあるかと思います。
その時にこそ、「戦術の大事さ」が身に染みて腑に落ちるんだろうと思います。

それが正に、昨日の奈良クラブ戦での敗戦なのかも知れません。

(J1の名古屋グランパスに勝った奈良クラブ。
もはや奈良クラブは、決してザコキャラではありませんね。素晴らしいチームです。次の試合、頑張って欲しいですね!!)

奈良クラブは、素晴らしい戦略・戦術でもってJ1の名古屋グランパスと戦い、勝利しました。
(もちろん、技術力含め、選手個人の力も高かったということだと思います。)



「戦術」って、本当に大事。

技術におぼれていると、そのことが分からない。


基礎技術はもちろん大事だけど、今ある力で目の前の勝利を手堅く手に入れるためには、戦術でカバーすべき場面があることも、また真理だと言えるかと思います。

「基礎技術の向上」と「勝てる戦術選び」は、相反するものではないですので、風間監督には、両方を追い求めて欲しいものです。

奈良クラブよりもウマい選手が沢山いながら負けた、ということは、戦術がダメだった証拠。

選手のケガが多発しているのも事実ですが、奈良クラブの選手よりはウマい選手が沢山いるでしょうから、ケガのせいには出来ないでしょうし。



風間八宏の弱点は、その戦術分析力にあり!?



バドミントンは1人または2人でのプレーなので、戦術についての本はあまり存在しません。

しかし、サッカーはピッチ上で11人もの選手がいて、チームプレーだらけ。
しかも交代枠もあります。

バドミントンという個人プレーを長くやってきた私から見ると、サッカーで選手同士の連携をどうするか、という戦術選択は、勝敗にものすごく影響を与えまくるだろうな、と素人ながらに思います。

守るスタイルでいくか、攻めるスタイルでいくか。

4-3-2-1システムだの、4-3-3システムだの。

サッカー日本代表 歴代フォーメーション


各国のスタイル




現代サッカーの戦術は10年前より、これこれこういう風に移り変わってきている、などの話題もたくさんありますね。


私なんか、そういうの、難しすぎて考えるだけでも頭が痛い・・・。
思考停止に陥っちゃいます。

できれば戦術のことなんて考えたくない、めんどくさい・・・。

という感じです。

サッカーIQが高くないと覚えられないし、語れない。
座学だけでも大変なのに、監督となって選手たちに実践させるなんて、ものすごく難しいことなのだろうと思います。

とは言え、ただただ「技術、技術」と言ってるだけでは、おまんま食べれなくなっちゃうよ風間さん!

今すぐ「戦術」を何とかして下さいっ!!!!


これを機に、サッカーの戦術について、私も勉強してみようかな。


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